このページでは、GVC汎用基板(Rev:2.0, Rev:2.1)での部品実装について解説していきます。
■STATUS, RESULT LED
モジュールの動作状況を示すためのステータス、リザルトLEDをそれぞれ半田付けします。最近は高輝度LEDがもてはやされていて、昔のようなやさしい発光度合いのLEDがなかなか見当たらないのが寂しいですね。(キャップをつけて光量を抑える&拡散するというのもいかがなものかと…)
それはともかく、秋月電子のLEDにはモールドの中の発光部の端子の形が通常と異なるものがありますので、モールド部分の切り欠きでアノード・カソードを判別しないといけないものがあるので注意してください。買ったばかりで足の長さが違うなら迷うことも無いでしょうが、発光部の形状だけで判別すると間違えのもととなります。
GVC汎用基板の回路図ではLEDに対して直列に330Ωとしていますが、明るすぎる場合には1kΩとかにしてしまってもいいと思います。(消費電流も1/3になりますし!?)
■プルアップ抵抗(シリアル、I2C)
PICではシリアルやI2Cの通信などの際に割り込みを使用していますが、この通信ポートにノイズがあると、無用な割り込みが発生して動作に不具合がでますので、プルアップ抵抗を半田付けして信号ラインを安定化させます。
PICからみてシリアルの受信ピン(Rx)には10kΩ程度を半田付けすればいいのですが、I2CのSDL、SCAピンは、各モジュールとの兼ね合いがありますので、2~4.7kΩの抵抗を半田付けしてください。
■電源ラインのバイパスコンデンサ(デカップリングコンデンサ)
電源供給状況や、電源消費状況によってはここのコンデンサを100uFではなく、より大容量にした方がよいでしょう。通常は10~100uFもあれば十分ですが、赤外線LEDで大電流を流す場合には、別途DCジャック近くに1000uF近い電解コンデンサなどを設ける方がいいでしょう。
ただし、電解コンデンサは使用環境により寿命が短くなりますので注意してください。
■電源セレクタピン
ステータス、リザルトLEDのすぐ隣に、電源セレクタピンを半田付けします。GVCモジュール基板はI2C側もしくはシリアルポート(後述)、DCジャックのいずれかから5Vの電源供給をすることが出来ますが、DCジャック以外の場合には、I2C側かシリアルポートどちらから供給を受けるか選択しないといけません。(通常はI2C側からとなるでしょう。ジャンパピンを使って選択してください)
マスターコントローラーはなるべくDCジャックで電源供給をして、電源セレクタでI2Cに電源供給するようにしてください。デーモンとの通信のためのシリアルポートからの電源供給を利用する場合には、セレクタピンを全て導通させないといけません。
ですが、赤外線リモコンなどの他のモジュールでDCジャックから電源供給する場合には、マスターコントローラーのシリアルポートからデーモンが動いているコンピュータに逆流しないように電源ラインの配線には気をつけてください。
■シリアルポート(デバッグ用)ピン
GVC汎用基板(Rev:2.x)で使用しているPICでは、通信ポートをふたつ利用できます。マスターコントローラーはデーモンが動いているコンピュータとのやり取りにシリアル通信、そして各モジュールとの通信にI2Cを使用しています。各モジュールでもI2Cは使用していますが、シリアル通信もデバッグなどに使用することが出来ます。また各モジュールを単体動作させる場合などにも使えますので、あれこれいじり倒す場合にはピンヘッダを半田付けすることをお勧めします。
このシリアルポートは、秋月電子で販売しているFTDI製のUSB-シリアル変換ケーブル(TTL-232R-5V)がそのまま接続できるようになっています。
■DCジャック(電源ジャック)
DCジャックは汎用基板の電源ラインに直結しています。秋月電子で販売している2.1mmのMJ-179Pがぴったりはまるようになっています。
このDCジャックから電源を供給する場合には、電源セレクタピンの選択に気をつけてください。通常はACアダプタを接続するモジュール(もしくはマスターコントローラー)でI2C側に対して電源を供給するようにすればOKです。ACアダプタを接続したらシリアルポートの電源ラインは切り離すようにしてください。