現在のプロジェクト進行状況

□現在のプロジェクト進行状況(2013/12)

汎用制御装置:GVCプロジェクトの現在の開発や予定の状況です。

GVC工程表20131225

2013.07以来の工程表更新ですが、2013/Q4もEndに近い現在、ハードソフトともにひとまず満足行くものができました。

GVCは当初より「ハード寄り」「ソフト寄り」に分けつつも、ほぼミックスした状態で開発をしていましたが、細かいバグ修正や未定義仕様(TBD)の確定などをすすめ、現在は以下のような動作については開発が一段落つきました。

・ハードウェア部分

  ・温度センサー(PIC経由のI2C接続 … MCP9700-E/TO等)
  ・湿度センサー(PIC経由のI2C接続 … HIH-5030/HIH-5031等)
  ・大気圧センサー(I2C接続 … MPL115A2)
  ・近接センサー(PIC経由のI2C接続 … LV-EZ4等)
  ・弱電リレースイッチ(5V~12V程度のON/OFF、PIC経由のI2C接続 … SS1A)
  ・強電リレースイッチ(100~200V程度のON/OFF、PIC経由のI2C接続 … S108T02/S216S02等)
  ・赤外線学習リモコン(PIC経由のI2C接続 … PL-IRM2161-XD1&赤外線)

このほか、現在さらに開発を続けているモジュールとして

  ・照度センサー(PIC経由のI2C接続)
  ・圧力センサー(PIC経由のI2C接続)
  ・音センサー(PIC経由のI2C接続)
  ・RTC(I2C接続 … RTC8564NB等)

などがあります。

マスターコントローラーと各種センサーやスイッチなどのモジュールとのやり取りをなるべくI2C経由で行うようにしています。PICでI2Cを扱える汎用ルーチンも作りましたので、センサーやスイッチそのものがI2Cに対応していなくても、PIC経由でデータのやり取りや制御が行えるようになっています。

「こんなデバイスを接続したい」「こういう制御はできるか?」というリクエストやご質問などがございましたら、お気軽にご連絡いただければと思います。開発できるか検討したいと思います。

また上記のいくつかのセンサーやスイッチを搭載できる汎用モジュール基板の設計も完了していて、2014年からは安価で配布していきたいと思います。

・デーモン部分

GVCは基本的に人間があれこれ触る必要が無い=自動制御(オートパイロット)を想定しています。現在はLinux上でGVCとのやり取りをするソフトをデーモン(gvcd)として動かして、syslog経由(もしくは別途指定)でログファイルにGVCからの各種データや制御結果を記録するようにしています。

GVCやGVCに接続している各種モジュールデバイスに対して何か命令をするときには、Linux
のコマンドラインからgvc_cmdを利用します。

基本的な処理はすでに出来上がっていて、現在は以下の項目について仕様をつめているところです。

  ・設定ファイル(config file)で何をどこまで設定するか
  ・初期化処理での挙動について(マスターコントローラーの検出方法など)
  ・メッセージ処理での挙動について(TERMやrestart命令など)
  ・エラー処理での挙動について(マスターコントローラーの途絶や命令エラーなど)
  ・GVCへの命令について(種類や内容など)

接続するモジュールや制御によっては今後も仕様を変更する必要が出てくるかもしれませんが、なるべく汎用的にして十二分に吸収できる仕様にするべく検討を重ねていますが、上記のハードウェアと合わせてリクエストやご質問などがございましたら、お気軽にご連絡いただければと思います。

・ソフトウェア部分

ソフトウェア部分についてはGVCを制御するアプリケーションを開発しています。
例えばログの出力を加工してWEBで確認したり、またWEBからコマンドを実行することでGVCのスイッチをOFF/ONするというものです。

現在進行中ならびに検討中のソフトとして以下のようなものがあります。

  ・温度変化をグラフ化(デモサイト→ http://livecam.pgw.jp/)
  ・エアコンのON/OFF、温度の+/-
  ・温度、湿度、照度などのデータを蓄積して真のライフログの生成
  ・動体検知&通知(鳥さんライブカメラに付随して鳥の飛来を判定)
  ・感圧検知&通知(生体生存確認など)
  ・自動燻製装置(電熱器の温度維持&タイマー通知など)

基本構成としてはLinuxマシンとGVC一式(マスターコントローラーと必要なセンサー、スイッチ類)とインターネット回線、そして電源です。

インターネット回線はシステムのメンテナンスのためにも、また外部からの制御のためにもMyDNS.JPのようなダイナミックDNSを利用して、動的IPであってもアクセスを容易にしています。

電源さえ何とかなれば、インターネット回線自体はIPv4にしろIPv6にしろグローバルIPアドレスが割り振られれば、PHSや3G、WiMAXやLTEといったワイヤレス回線であっても問題はないので、まさに遠隔地の自動監視や制御には最適なシステムが構築できます。